ヴァトナ氷河
ヴァトナ氷河(2119m)は、その氷河の中心に位置する、火山活動が大変活発な地域の氷河湖にちなんで付けられた名前です。面積はおよそ8.200平方キロメートル、氷の平均の厚さが400m、最も厚いところで1100mもある、ヨーロッパで一番大きな氷河です。氷河の下の山の景観は、谷や峡谷に富んだ、海抜600-1000m波状の高原です。()海抜1400から1800mの高さに、万年雪が積もっています。氷河の始まる高さは、場所によって異なり、南で1100m、西で1200m、北で1300mからになります。異なる大きさの氷河の舌端が、低地に向かって流れています。アイスランドにおいて、ヴァトナ氷河ほどよく調査された氷河は他にありません。
この氷河の下には、毎年8月に洪水の災害を引き起こす活発な火山が隠れています。万年雪が下から押し上げられて、氷河の溶け水が流れ出して来るのです。この洪水が起こると、国道1号線は数日の間分断されて、南から東への通行が不可能になります。氷河の下で大きな火山が噴火をしたような場合には、さらに多くの万年雪が押し上げられて、大量の洪水が起こります。実際、数年前にこのような氷河の下の火山の噴火が起こり、国道1号線が分断されて通行止めになっただけではなく、巨大な氷山が道路を占領してしまうことがありました。そのときの被害は甚大で、違うルートに新しく道路を作り直さなければならなくなりました。
また、この氷河は映画の撮影にもよく使われます。映画の『トゥームレイダー』の数シーンは、ヴァトナ氷河と氷河湖ヨクルスアウルロインで撮影されました。氷河湖ヨクルスアウルロインはヴァトナ氷河の南に位置する湖で、映画『007/ダイ・アナザー・デイ』の舞台にもなっています。












